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第4回講演会

日時 2009年7月15日(水)正午〜13時30分
場所 ホテルオークラ札幌B1「桃花林」

講師 昭和44年経済学部卒 北海道旅客鉄道株式会社 代表取締役会長 小池 明男 様
演題 「北海道新幹線について」



北海道旅客鉄道株式会社の小池会長を講師にお招きし、第4回講演会を開催しました。
初めに北海道新幹線が構想されてから起工にいたるまでの、決して平坦ではなかったこれま
での道程をお話いただきました。新幹線が札幌まで延伸されると、札幌・東京間は最高時速
360kmの新車両によって4時間弱の時間距離で結ばれることになります。

開業以来乗客死亡事故ゼロの新幹線は、様々な交通機関の中でも、最も安心して利用できる
乗り物で、その新幹線が開業すれば、とりわけ東北と北海道の鉄道利用者が増え、道内外の
交流人口も大幅に増加すると見込まれているとのこと。

昭和48年の路線決定から35年を経て、6年後の平成27年の開業が視野に入ってきて、北海道
と本州を結ぶ新しい大動脈誕生への期待が大いに高まるところです。

ご講演の後半では、新幹線の開業に備えて新幹線を有効に活用するためのエンジニアによる
様々な取組みを技術的なお話交えてご紹介いただきました。

新幹線と在来貨物列車が共用走行することになる青函トンネルで、速度の遅い貨物列車が後
続の新幹線の邪魔にならないように、貨物列車をそのまま新幹線貨物列車に乗せて高速でト
ンネルを走り抜けるための「トレイン・オン・トレイン・システム」や、在来線(狭軌)と軌道幅の違
う新幹線(標準軌)がそのまま在来線にも直通乗り入れ可能となる「フリーゲージトレイン」の開
発、また広軌を走る新幹線の車幅を活かして乗用車を自走式で搭載して運ぶ「カートレイン」
構想など様々な技術によって、着々と準備が進められている由。利用者にとっては夢のような
着想が、何れも実現間近ということで大変興味深く伺うことが出来ました。

当日は、17名の会員の方にご参加いただきました。御講演いただきました小池会長ならびに
ご参加いただきました会員の皆様にあらためて御礼申し上げます。

(文責 藤井文世)

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2009年度